<特集> 第18回全国藩校サミット 壬生大会

◆藩校サミット 
「江戸時代に藩校で行われていた教育・精神を再認識して現代に生かそう」という趣旨のもと、藩校間の文化交流と漢字文化の継承を願い、漢字文化振興協会が中心となって、全国各地で開催されている。
藩校の取り組みを活かした事業を行う自治体が集まって報告を行う。
旧大名家(藩主)のご子孫やその関係者が一堂に会する貴重な機会でもある、歴史的な一大イベント。

 

◆どうして壬生町  
江戸時代中期~後期、日本には約300の藩がありその中に250の「藩校」が設立されていた。下野の国(栃木県)には11の藩があり10校の「藩校」が開設。
壬生藩校「学習館」は栃木県内でも最も設立が早く、全国でも10番目に設立された最先端の藩校で、現在の「壬生小学校」である。

理由①
藩校で教えられていた論語の教育を現代に取り入れようと、町内の小学生は論語の素読を行い、抜粋し纏めた「壬生論語古義抄」をほとんどの子供たちが暗唱でき、論語教育は12年の実績を重ねている。

理由②
壬生町では校内論語検定、湯島聖堂論語検定の他、2020年は3~93歳までの町民が一丸となり、18章句を高らかに朗誦。
「同時に孔子の言葉を暗唱した最多人数」でギネス記録を樹立。

理由③
これまでの「資料館の企画展」や「郷土の偉人顕彰作業」を通して、壬生藩出身の人物が、剣術・医学・学問の分野で目覚ましい活躍が判明。

理由④
さらには、江戸時代、将軍が日光参詣で8回壬生城に宿泊したことや第三代将軍・家光の法要を興光寺で行ったという史実もある。

これら主な4つの理由から、近年の壬生町の文化活動が評価され、藩校サミットのこれまでの開催地は、大都市または大藩ばかりだったか、
「3万石の壬生藩」、人口約4万人の小自治体で開かれることとなる。画期的な歴史である!

 

◆壬生大会のテーマ  
テ―マは「鳥居家三君に見る人づくりの精神」。三君とは初代・元忠(もとただ)、6代・忠英(ただてる)、11代・忠挙(ただひろ)を指し、今大会では、壬生藩政に大きく貢献した、この三人に光をあてる。

※初代 鳥居元忠:徳川家康と竹馬の友、家康の天下取りの礎となる。
※6代 鳥居忠英:学問所(のちの壬生藩校「学習館」)を設置する。
※11代 鳥居忠挙:藩校「学習館」を拡充し、多くの人材育成をする。

壬生大会では、参加者全体での論語の朗誦を行う。

壬生町らしいコンセプトを盛り込んだ大会とおもてなしをご期待ください。

第18回全国藩校サミット 壬生大会

 

 

 

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